2007.03.08
赤巻かまぼこの美味しい厚みはどれくらい?
以前にNHKの有名な番組『ためしてガッテン!』でも紹介されたことがあるのですが、かまぼこを美味しく食べる切り方は厚みが11mmということが定説になっています。
かまぼこと言っても全国各地には色々なかまぼこがあります。
一般的には板付きかまぼこを指すことが多いです。(富山では違いますが!キッパリ)
番組の中でも板付きかまぼこで実験がされていました。
7mmから15mmの厚さで切ったかまぼこで人気投票をしたら11mmが圧勝!という結果。
かまぼこという商品は、味も大事ですが、食感も非常に大事で、味と食感のバランスの良いものが美味しい!という評価に繋がります。
我々の業界では食感につながる、かまぼこの弾力を「足」と表現していて、製造部門では足がある無い、足が良い悪いを常に意識して蒲鉾作りをしています。
地方や会社、製品の種類によって、この足に対する考え方も価値観も違うので、何が正しいという基準はありませんが、それぞれの蒲鉾屋さんや各地域で昔から大切にしている食感というものは間違いなく存在します。
11mmを美味しく感じた人が多い!というのは間違いなく事実なので、かまぼこの風味や食感、歯ごたえ、舌触り、喉ごしなど、かまぼこを最大限に楽しむことが出来る厚みは11mmなんだと思います。
これは噛む運動量とも大きく関係があるので、かまぼこを食べるときの心地よい噛む回数というのがあるのでしょう。
では富山を代表する赤巻かまぼこは何mmに切るのが一番美味しいのでしょうか?
やはり10mmから12mmくらいの厚みが美味しいと思います!
よく富山県では1mmか2mmの超薄い赤巻かまぼこが麺類に入っていることが多いですが、これはかまぼこの味を楽しむものではなく、見た目を華やかにする添え物としての利用の仕方です。
お酒のおつまみとして、あるいはメニューの一つとして、赤巻かまぼこを食卓に出すときは、やはり厚めに切った方が美味しく楽しめると思います!