河内屋社長ブログ蒲鉾丹右衛門の徒然なるままに…

2020.03.18

ISO22000:2005のサーベイランス審査が終了!

  • twitter
  • LINEで送る

どうしてもコロナウィルスの話題や影響がまず出てしまう今日この頃ですが、そんな環境にあっても工場や会社の仕事は普通に日々やるべきことをしっかりやっています。

自粛の雰囲気が続く世の中ですが、3月は卒業や移動などお祝い事の多い季節。

工場でも内祝い用の蒲鉾を変わりなく連日製造しているところです。

コロナウィルスの影響で観光に関する売上が減少していますが、お祝い事の蒲鉾はやっぱり欠かすことは出来ません!

外出が減っているかもしれませんが、WEBでのご注文も非常に多くて、やはりネットの時代ということを感じますね。

そんな中で、富山県の蒲鉾屋では唯一当社だけが認証取得しているISO22000(食品安全マネジメントシステム)のサーベイランス審査が行われ無事に終了しました。

ISOに長年取り組んでいる会社には珍しい単語ではないのですが、「サーベイランス(surveillance)」という単語は、調査監視するという意味で、一般に経済や感染症の動向を調査する場合に使用されます。

まさにコロナウィルスという未知の感染症に襲われている現在、各国が懸命に対応している検疫の世界の用語です。

しかしISOの世界では、会社や組織が導入したマネジメントシステムが適切に運用されているか?という途中経過のチェックであり、このまま認証を維持、継続出来るのか?という継続的な調査監視をするという意味なのです。

当社の場合はISO22000(食品安全マネジメントシステム)の規格要求をきちんと日頃から実施出来ているのか?記録は正しいルールで記入し保管出来ているのか?文書管理なども適切なのか?など細かく見られます。

審査員によっても見解が違っていたり、納得出来ないこともあったりはしますが、マネジメントシステムが有効に機能しているかどうかのチェックであるので毎回真剣勝負です。

食品安全チームリーダーの工場長を中心に、古い工場ながらも知恵と工夫で現場はよく対応してくれていると思います。

今回もPRP面では高い評価をいただきました。

まだまだ改善して行くべき点は色々とありますが、今年はISO22000:2018への切り替えに注力を置きたいと思います。

コロナウィルスの影響ですっかり話題が吹っ飛びましたが、本来は東京オリンピックを目前に控えた6月からスタートするHACCPに沿った衛生管理の制度化が、この数年の食品業界の大きな節目というかハードルになって来ました。

ここに来て東京オリンピックの雲行きは怪しくなって来た雰囲気ですが、このHACCPに沿った衛生管理の制度化は2020年6月1日に施行です。

施行後1年間の経過措置を経て、2021年6月1日の完全施行までには、全ての食品事業者はHACCPに沿った衛生管理が必要となります。

当社はこのISO22000を認証取得していることで、既にHACCPに沿った衛生管理を行っているという評価ですが、今後もより信頼をしてもらえる仕組みや体制を整えたいと思っています!