2009.03.10
ホタルイカ漁は好調のようです
新聞を見るとホタルイカ漁が好調との事。昨年の同時期と比較すると約1.7倍という漁獲量だそうで、数字面から見ても好調ですよね。蒲鉾業界の主原料であるスケソウダラ漁に比較すると羨ましい状況と言えます。蒲鉾業界で使うスケソウダラは主にベーリング海で獲れるものと北海道で獲れるものに大別されます。上級なものを求めていくと、どうしても北洋のベーリング海で獲れ、新鮮なうちにフィレやすり身に加工されるものになります。漁は年に2シーズンある訳ですが、この時期はスケソウダラのタラコがメインというか目的なので、すり身は後回しみたいな感じになってしまいますが、ニュースを見る限り、加工以前に適切な大きさの魚が獲れないようなのでちょっと心配です。せっかく原油価格も下がって来て、船の燃油などコストが下がっているのに肝心の魚が獲れない…。蒲鉾の原材料は養殖魚は一切使用しませんし、天然の魚が全てですので、大自然が相手ではじっくり待つしかないですね。
ホタルイカはせっかく漁が好調なのに、不況の影響で料亭や居酒屋などの客数減…今までの顧客の仕入量が減っているとの事。浜値も下落しているとの事。ホタルイカの加工業者にとっては嬉しい話ですし、家庭の食卓にも上がりやすくて嬉しいですが、長い目で見てホタルイカの需要が減ってしまうのは漁師さんをはじめ色々深刻な問題が出てしまいます。本当に世の中うまく行きませんね。
僕はホタルイカ大好きなので、少し安く買えるのは大歓迎です。富山湾で獲れる自然の恵みは大事にして行かなければなりませんね。