2012.03.22
蒲友会で「かまぼこ大学」開校!
ブログで何度も紹介していますが、富山県蒲鉾組合青年部は蒲友会(ほうゆうかい)と言うのですが、毎年3月19日は「細工の日」と決めて色々な事業を行って来ました。今年は今までとはちょっと違った活動になり、蒲鉾職人と若手クリエーターとでコラボレートして、新しい発想でのかまぼこ作りを試みよう!という企画になり、題して「観て、食べれる展覧会 かまぼこ大学」を開校する事になりました!
今回の企画は何でも鑑定団で有名な富山大学芸術文化学部の大熊敏之准教授に校長になって頂き、富山大学芸文生の皆さんや若手のイラストレーター、デザイナーの皆さんの協力を得て、事業を進めて来ました。今回、僕は担当の副会長ではなかったのと、色々な事が重なってあまりお役には立てませんでしたが、蒲友会の若手メンバーを中心によく頑張ってくれました。蒲鉾という食材は、日本の伝統食品であり、中でもこの細工蒲鉾は富山の生活風習や食文化の中で永年育まれて来た貴重な地場産業であるので、こういった事業を通じてより皆さんに細工蒲鉾の理解を深めてもらう事が出来るのは、非常に良い事だと思っています。
展覧会では新しい提案型の細工蒲鉾と同時に、伝統的な細工蒲鉾も展示させて頂きました。富山県内の細工蒲鉾を一堂に会して見る事は、なかなかありそうで無い事なので来訪者の興味を惹いていました。特に鯛の蒲鉾は伝統的な細工蒲鉾でありながら、富山県内の各地域によって型、色、細工、作り方まで全く違うので、我々蒲鉾屋が見比べても楽しいものになりました。また、細工蒲鉾を作る古い道具や職人が使う型、そして蒲鉾に関する古い文献なども展示して展覧会の雰囲気を盛り上げました。次回のブログでは新しい発想の作品を紹介したいと思います。