河内屋社長ブログ蒲鉾丹右衛門の徒然なるままに…

2012.05.31

全蒲青の第3回役員会に参加して来ました!

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2012年5月30日全蒲青役員会.jpg
 全国蒲鉾青年協議会(全蒲青)の富山県からの理事をやっている関係で役員会に参加して来ました。今回の会場は塩釜市。魚津駅を朝8時6分の特急電車に乗り、越後湯沢で上越新幹線に乗り換え、大宮駅で東北新幹線に乗り換え、そして仙台駅で仙石線に乗り換え本塩釜駅まで約5時間30分のJRの旅・・・正直遠かったです。
 会場は本塩釜駅の近くにあるホテルグランドパレス塩釜。駅周辺からホテルまでは何事もなかったような普通の景色ですが、この一帯は塩釜港も近く、津波に襲われた一帯です。ホテルグランドパレスも1階が浸水したという事で、現場に立ってみてもピンと来ませんでした。
 役員会には全国より31人の出席があり、塩釜のメンバーもたくさん出席してくれて現地の生の声や情報を聞く事が出来ました。役員会に関しては議案も多くて長時間となりましたが、やはり震災に関する報告や地元蒲鉾屋さんが経験した話は驚くと同時に、聞いていて胸が痛くなる事もありました。しかし同世代の同業の仲間が、この想像を絶する修羅場を生き抜いている姿に勇気をもらったし、自分が抱えている悩みや問題など大した事ではないと感じました。
 同じ海沿いで商売をやっている身として、同じような震災、あるいは津波に襲われた時に一体どんな対応が出来るのか?そして今から備えとしてどんな事を考えて行かなければならないのか?頭で理解できる事と現実的に今出来るであろう対応があまりにも乖離していて、何とも言えない虚しさを感じると同時に、経営リスクとして真正面からとは言わないまでも、頭の片隅に常に置いておかねばならない事であると感じました。
 懇親会、2次会は現地の経済に少しは貢献する!という事で、塩釜でセッティングしてもらいました。仙台市内の景気の良さとは対照的な静かな繁華街でしたが、店の人と話していると知り合いや家族が亡くなったという話や、この近辺の津波被害のリアルな話を聞くと、ピンと来なかった被災地という感覚が、どんどんリアルになって来て改めて地震や津波の現実を知る事となりました。
 やはり色々な意味で実際に現地に来てみるという事は大事な事です。テレビや新聞では分からない、見えない事がたくさんありました。