2013.07.24
食品安全フォーラムinとやま
「食品安全フォーラムinとやま」に参加して来ました。今回は内閣府食品安全委員会 評価情報分析官 池田三恵 氏による「食品添加物のリスク評価について」というテーマでした。よく蒲鉾も添加物の塊みたいな言われ方をする人がいたり、細工蒲鉾の着色料の事を色々と気にされる方が多いという事実もあるので、興味深く拝聴しました。
食品添加物と言っても世の中には色々な種類があり、人それぞれ思い浮かぶモノが違うようです。しかし総じてイメージはあまり良くないというのが現実です。商品に無添加と書いてあるとそっちを優先するという消費者意識もアンケート結果ではっきり出ていました。また、気にする人と気にしない人と両極端な面もあります。
食品添加物とは食品衛生法でしっかり定義が決まっていて、天然由来のものであれ、化学的なものであれ使用できる添加物も、品質や使用量、そして表示ルールも厳格に決まっています。食品を製造している立場の者としては、これを厳格に徹底して守る!という事が重要だと思います。当社でも食品添加物を使用していますが、合成保存料ソルビン酸は一切使用していません。今後もお客様の理解できない、分かりずらい、馴染みがないという添加物は使わない努力をして行きたいと思います。一番大きな課題は富山県伝統の細工蒲鉾の着色料ですね・・・。しかし同じ品質の代替品がなかなか無いという現実もあります。難しいところです。
そして私たちが食べる食品には程度もありますが、健康へ悪影響を及ぼすリスクがあるという事を常に頭のどこかに入れておかねばなりません。富山県では昨日から食中毒注意報が発令されましたが、こういう外温や湿度の時はどんな危険があるのか察知する能力を子どもの頃から学んで行く必要があります。添加物と比較すると安全と思われている塩や砂糖も摂取し過ぎると大変な事になります。日頃から食品に対して興味を持って知識を高めるという事が重要ですね。
最後のまとめは、
1.天然由来でも、合成でもリスクのない食品はない!
2.リスクの有無や程度は摂取する量次第!過剰摂取はどんなものでも有害。
3.食品添加物は通常の食事からとる量では、健康影響の出ない量で使用されている。
という事でした。比較的分かりやすい内容でしたが、最後の質問タイムの返答だけは、極めて縦割り、役人的な発言に終始していたのが残念でした。