2015.09.01
900年記念「再現かまぼこ」がやって来た!
今年はかまぼこが歴史上文献に初めて登場して900年!という話は、このブログでも何度か紹介させてもらっていますが、その中で京都の木乃婦さんでの記念イベントで食べさせて頂いた再現かまぼこが、全蒲より限定100セット販売されました。一応申し込んでいたのですが、その再現かまぼこが到着しました!特設サイトを彷彿させるデザインのかけ紙で、かまぼこは未来へ続く!という挑戦的な?雰囲気は出ています。中は下の写真の通り。
蒲鉾は3商品あるのですが、900年前はおそらくこんな風に作られたであろう!と思われる材料と製法で忠実に再現した蒲鉾(写真右)。そしてその後の時代の変化で、江戸時代ではこんな感じであろう!という2品が入っています。
■写真右:再現かまぼこ(原材料:すずき、食塩)
■写真左:古式焼きちくわ(原材料:まだい、砂糖、みりん、食塩、昆布だし、魚醤)
■写真中央:古式焼き板かまぼこ(原材料:たい、ぐち、はも、みりん、砂糖、食塩、紋甲いか、昆布だし)
工場スタッフで試食しましたが、魚本来の味がしっかり味わえる蒲鉾に仕上がっていました。中でも再現かまぼこは、魚と塩のみというシンプルな原材料。京都で一度食べているのですが、塩味を強く感じながらも魚本来の確かな味がぐっと印象に残ります。他の2商品は、まさに現代の蒲鉾の原型にもなったと思われる蒲鉾。現代の蒲鉾のように舌ざわりや色が良くないかもしれませんが、蒲鉾屋にとっては原点回帰を考える良い機会となったと思います。